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2006年10月1日

Boz Scaggs & Band / Boz Scaggs


リリース:1971年
評価:★★★★
コメント:CBS移籍後の2作目となるボズ・スキャッグスの'71年作品。

ひょっとしたら多くの方もそのように思われているのかも知れませんが、何と言いますか、B.スキャッグス自身がその音楽的方向をどこに向けようかと模索していたような感を受ける作品ではないかと思います。

前作<Moments>は当時のサンフランシスコ・サウンドの香りを未だ残しており、またそれを意識していたでしょうし、次作<My Time>はブラック・サウンド(ソウル、R&B)への憧憬を憚る事無く表現したと言う点で明快なポリシーのようなものが感じられます。

しかし、殊、本作となると視点が前作に近いのか次作に近いのかよく判りません。

バンドサウンドをモダンにまとめている点については今までの感触ではないでしょうし、かと言って(ホーン系を多用しているとは言え)それ程の黒っぽさは無いですし。

ともあれ、そこは堂々と「逡巡の時期であった」と言ってしまえばそれまでの事です。

上記では何だか否定的な文言が目につくコメントになりましたが、(個人的に好きな)B.スキャッグスの曲の幾つかは本作に収録されています。

本作では唯一のセルフプロデュースである[7]、シンプルなラブソング[4]、ボズ風スロー・モダン・ブルース[9]など、何だかんだ言ってもB.スキャッグスが消化(昇華)したシスコ・サウンドって本当に私の耳には心地よいものなのです(^^;
収録曲
1.Monkey Time
2.Runnin' Blue
3.Up to You
4.Love Anyway
5.Flames of Love
6.Here to Stay
7.Nothing Will
8.Why Why
9.You're So Good

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