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2017年9月2日

Trial By Fire: Live In Leningrad / Yngwie Malmsteen

リリース:1989年
コメント:スタジオ作品としは<Odyssey>('88年)一作のみで解雇処分となったジョー・リン・ターナー(vo)ですが、まま、考えられなくも無い事態であり、インギー自身が結果的に<Odyssey>よりも<Trilogy>('86年)を評価しているとなれば尚更。

いつぞやもお話致しましたように、オールド・インギー・ファンとしてはどのみち、この辺りまでのインギーしか知りませんでしたので、多少は他作にリーチしようと思っていたところ、ライブ盤ではありますがJ.L.ターナー在籍時に録られた本作があるのに気づき&安棚に並んでいたこともあり(^^;即入手。

当時のソ連・レニングラードでのライブ音源ということで、何故にソ連?という気もしますが、同封のライナーに経緯が記載されていました。

曰く、インギーの父親がスウェーデン文化庁の役人であり、知人に「ソ連で最も人気のある西側ギタリスト」を紹介されたら、それが自分の息子(インギー)事を知り、これがインギー自身およびマネージャにも伝わり、結果としてスウェーデンのプロモーターがこのツアーをブッキングしたのだとか。

ともあれ、ソ連での計20回におよぶコンサートうちの1回、レニングラードでのそれを収めることになったのが本作。

なおインギーはここでの演奏をライブ作品としてリリースする算段で、英国から一切の機材を持ち込み、コンサートにおける収益は全てライブ録音の人材費用に充てたのだとか(因みに、ソ連国内で稼いだお金は国外に持ち出し不可なのだとか)。

本作もよくあるライブ作品のように「事後の編集」がまったく無い訳ではないでしょうが、概ね、スタジオ盤の型にハマったインギーの演奏スタイルとは少しかけ離れ、またソ連というクラシカルな音楽素養に長けた?場所・オーディエンスへのサービスからか、そうしたフレーズも散りばめた演奏を披露。

明るすぎる[5]を除けば(^^;そこそこインギー節を(ライブで)味わうには聴きごたえのある作品ではなかろうかと思います。

で、冒頭のようにインギー本人は<Odyssey>よりも、当然本作よりも、いいものを求めた結果が次作<Eclipse>ということになるのでしょうか(まぁ、これはこれで聴く動機にはなりますね(^^;)。
収録曲
1. Liar
2. Queen In Love
3. Deja Vu
4. Far Beyond The Sun
5. Heaven Tonight
6. Dreaming (Tell Me)
7. You Don't Remember, I'll Never Forget
8. Trilogy Suite Op: 5 / Spasebo Blues
9. Crystal Ball
10. Black Star
11. Spanish Castle Magic [Album Version]

2 件のコメント:

  1. 名盤です。ジョーリンも良いですが、やっぱりYou Don't Rememberの間奏にポールモーリアの恋は水色を突っ込んでくるセンスが最高です。僕のイングヴェイはここまでです。

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    1. コメントありがとうございます。
      いつも髪を切ってもらっているお店の店長がインギー好きなのですが、店長も「もうヤツの耳はおかしくなってるんじゃないか?とはいえ、こちらももはや惰性で聴いている」と(笑)
      とりあえず、もう1つ2つ作品聴けば、もうインギーはいいかなと、軽く心の中で決めております(笑)

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